PLCからEthernet通信でRS232C機器を制御

RS232C搭載の機器をPLCで制御する場合、シリアルコミュニケーションユニットが必要になる他、ポートに対して1対1による通信になる、通信距離が通常15m以下になるなど制限があります。RS232C-Ethernetコンバーターを使用することで、PLC内蔵のEthernetポートからスイッチングハブを経由して、100m離れた複数のRS232C搭載機器と1対nでの通信が可能になります。

RS232C機器の通常の制御構成
RS232C機器のEthernet通信による制御構成

離れた場所にあるRS232C機器を制御

Ethernet通信のため、離れた場所にあるバーコードリーダー、プリンタ、秤量器、温調器などのRS232C搭載機器をPLCで制御できます。

RS232Cシリアルコミュニケーションユニットが不要

PLCの内蔵Ethernetが使用できるため、シリアルコミュニケーションユニットが不要です。 機器1台ごとにRS232C-Ethernetコンバーターが必要になりますが、シリアルコミュニケーションユニットより安価なため、 制御する機器が多くなるほどコスト面で有利になります。

Ethernet通信のプログラムへの置き換えが必要

既存設備のシリアル通信をEthernet通信に変更する場合は、通信部のプログラムはそのまま使用できません。 PLC側はEthernetでのコマンドの送受信のプログラムが必要になりますので、Ethernet通信への置き換えの際は、ご相談ください。

Ethernet-RS232C制御テスト

【テスト方法】
1.PLCとRS232C-EthernetコンバータをEthernetケーブルで接続します。
2.コンバータとパソコンをRS232Cケーブルで接続します。
3.PLCからコマンドを送信し、パソコン側でコマンドを受信することを確認します。

【テスト機器構成】
・PLC:Q03UDECPU(Ethernetポート付)
・パソコン側ソフトウェア:Rs232cTool

【テスト動画】